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チェルニー30番 |
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チェルニー30番 チェルニー30番といえば、ピアノを習っているお子様にはおなじみの練習曲集。 わが国では昔、ピアノを習い始める時はバイエルのピアノ教則本からやり始めるのが常だった。 (現在は違うようだが・・・) バイエルは明治のはじめにアメリカから伝えられ、無理なくでき、美しい旋律も入っている。これが めでたく終わると、次に与えられるのがこのチェルニー30番。 ピアノを習い始めた子供たちがこれに触れるとたちまちピアノが嫌いになり、ピアノに見向きも しなくなることが多いとも聞く・・・。つまり、指の練習にはなるが、難しい。 チェルニーは、40番・50番の練習曲も作曲しているが、30番はそれよりも難しいという。 チェルニーは、ウィーンで生まれ、9歳の時にベートーベンに弟子入りした。ベートーベンは その樂才に驚き、基礎から本格的に指導したようだ。ベートーベンの曲はすべて演奏できたという。 彼は、師であるベートーベンのピアノ作品を演奏するのに必要なテクニックを教えるため これらの練習曲を作曲した。 当時のベートーベンが、ピアノ演奏法という著作を編みたいが、時間の余裕がないと語っていたため このような練習曲や理論書を出版したと言われる。 作曲家としてよりむしろ、すぐれたピアノ教育指導者としてのイメージが大きいかもしれない。 そして、このような練習曲を残して、現在に至るまでピアノ教育に大いに貢献していることは チェルニーの偉大な業績だろう。 |
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